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拾った猫は横隔膜ヘルニアで余命1日と診断されました

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我が家の末っ子猫は拾い子です。


結論からして、横隔膜ヘルニアと口の中に腫瘍があります。
腫瘍は病理検査には出さずにいます。
出さない理由は後程出てきます。



診断の詳細

近所の獣医師さんにかかりました。
そこは、上2匹もお世話になっている病院です。
先生は一目で、レントゲンと血液検査が必要だがしてよいかを確認してきました。
了承をするとすぐに取りかかってくださいました。
結果待ちの際に、健康診断をしたのですが健康状態最悪でした。

推定1歳
体重約1キロ
体はガリガリ

あとなぜか去勢をされていました。
野良猫なら避妊、去勢をした後に桜耳にしてリリースをするはずですが、耳は切られていませんでした。


ウェットご飯を見せても食べてくれませんでした。
ならカリカリかなーと先生がドライフードを出してくれたがそれも食べず。

緊張して食べれないのか、その時はあまり気にはしていませんでした。


レントゲンの結果より、横隔膜ヘルニア確実。

血液検査の結果より、エイズ、白血病共に陰性。
しかし肝臓と肝臓関連の数値が異常値。


原因として、外傷性か先天性かは分からないが、横隔膜ヘルニアで肝臓その他臓器が上に寄っているので、血液検査の数値に異常値が検出されたのではないかとの事でした。

そして血液検査の結果から言える事は、


この子は血が止まらない。
手術しても、血が止まらないので輸血がいる、しかし血が固まらないので傷が閉じない。

つまり、手術で横隔膜ヘルニアを治してあげられない。

そして口の中に、腫瘍がある。
悪性か良性かの検査をするには腫瘍を少し切らなければいけないので、万が一出血をしたら、止める事が出来ない。

なので検査も出来ない。




今出来るのは栄養が入った点滴をしてあげる事ぐらい。

力に慣れなくてごめんね。



病院に着いた時点で、体は段々冷たくなり、目に生気も無く、抵抗する力も無かった。
呼吸も荒々しい。



余命1日、今夜が山だと思う。


先生は、辛そうに伝えてくれた。






まだ1日しか一緒にいないが、この手の中で消えかけている命を見るのは、辛かった。


何もしてあげれない。
ごめんね。



とりあえず、君のお家はもうここだよ。
雨風しのげるし、朝晩ご飯付き。
たまにブラッシングと爪切りのメンテもあるよ。
お節介な先輩猫2匹もいるけど、1人になれるスペースも用意してるよ。
トイレは決まった場所にしてくれると嬉しいな。





だから、うちの子になってよ。








翌朝、ホットカーペットの上でスヤスヤ寝ていました。


夜を乗り越えてくれました。


そこから何度も一緒に夜を越えています。


馴れ初め

当時はアパートの2階に住んでいました。
すでに猫が2匹います。

ある日、私が散歩に出ようと家を出たら、隣の空き地に軽トラが止まっていました。

その軽トラから人が降りてきて、猫2匹をおろして、そのまま走り去っていきました。

2匹は毛色が似ていたのでおそらく兄弟のようでした。

1匹は探索に出かけてしまいすぐにどこかに行ってしまったのですが、もう1匹はその場に座り込んでいました。


保護したかったのですが、すでに猫2匹、産まれたばかりの子どもがいたので難しく、泣く泣く帰りました。

その次の日は雨でした。

旦那さんが仕事終わってご飯食べてる時に、昨日見た猫の事を話したら、旦那さんは猫好きではないのですが、気になったようで隣の空き地に見に行ってました。


しかし、旦那さんが見に行った時にはすでに居なかったそうです。


誰かいい人に拾われてたらいいね、そう話しながら夜を過ごしていたら、外から猫の鳴き声がします。


うちの猫2匹も凄く反応しており、もしかして近くにいる?と思い、玄関を開けると、


いました。


玄関の前に座り込んで大声で鳴いていました。



旦那さん、着いてきてくれたのかーー!とメロメロになりその猫を迎え入れてくれました。










現在

拾ってから約1年と半分。

引っ越しにも付き合ってもらいました。
家も広くなって、とっっっっても元気です。

横隔膜ヘルニアと腫瘍は相変わらずですが、先輩猫と追いかけっこをするし、犬のように甘えてきます。

保護してしばらく経ってからわかったのですが、この子は猫のご飯を食べた事が無かったようです。
食べ物として認識してくれず、人間の物を欲しがってきたので、おそらく人間の残飯を与えられていたのではないかと思います。
また、しっぽも切られた跡があったので、虐待にあっていたのではないかと先生が仰っていました。


先輩猫がカリカリを食べているのを見て、食べれる事を初めて知ったようで、食べてくれるようになりました。



立派な家族の一員です。