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稽留流産(初期流産)をしたお話

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※流産や手術、出血といった話になるので苦手な方はすぐにブラウザバックを推奨します。

















20代後半の時でした。


生理が1週間遅れており、かつ、気分が悪いのと体温がやたらと高かったので検査薬。




陽性反応でした。




ただ、なんとなくこの時変な違和感がありました。

今でもこの違和感に関しては説明しろと言われても難しいのですが、直感みたいなものだと思います。




病院にかかった時は、6週の診断でした。




「ちょっと小さめなので1週間後に再診に来て下さい。」



先生の言葉で、この子はもしかしたら…と思ったのを今でも覚えています。






1週間後の再診で、心拍が確認出来ず、そして成長が遅い事を告げられました。



先生は経膣エコーでとても長い時間診ていました。


判断に悩みながら、丁寧に診てくださっていました。




子宮内での妊娠で、子宮外妊娠の心配はないんだけど…



言葉を選びながら、ちょっと今の段階だと判断が出来ない。難しいとの事。



3日間様子をみたいので、3日後に来れるかとの事だったので、了承しました。




悪阻はあり仕事がキツいけど、無給は厳しいので体に鞭を打って出勤。

フルタイムで8時~18時。

立ち仕事で接客。
重い物(重くて10キロ以上)を運んだりするので体は悲鳴をあげていました。






3日後。




「稽留流産です。」






検索魔になった際に、初期の流産を稽留流産(けいりゅうりゅうざん)と呼ぶと知りました。



どこか他人事のように見ていた言葉が、告げられました。





後ほど説明をするので待合室で待ってくれとの事で、診察室から出た瞬間に現実が襲ってきて、急いでトイレに駆け込んで、声を殺して泣きました。


いつ呼ばれるか分からないのに、涙が止まらない。



待合室にはたくさんの妊婦さん。


あれ、私、さっきまでそっち側だったのに。



小さめだから半分覚悟はしてたけど、そんなの全然覚悟じゃなかった。




言われても泣かないって思ってた。



大粒の涙が溢れて、こぼれて。


予想外の妊娠で動揺してたけど、とても嬉しかったんだよ。


お空に帰って欲しいなんて思ってないのに。





旦那さんにLINEで結果を伝えて、病院が終わったら電話すると送ってスマホをしまった。



無理矢理涙を止めて、待合室へ。




おそらく、他の患者さんの診察を終わらせてからという事だったみたいで、待合室で最後の1人で呼ばれました。





改めて説明をされて、ここで泣いてしまったら先生も看護師さんも困るのに、



ボロボロ零れる涙を一生懸命拭きながら説明を受けました。


先生は丁寧に言葉を選んで説明してくださっていました。




自然排出を待つか、手術か。



私は手術をしましょうと伝えられて了承しました。



子宮内にとどめておく事のリスクが怖かったからです。




頭が空のまま、何故か、手術日を2日後にしました。



翌日出勤だったからです。




今の思考回路なら、いや、休め、翌日すぐにしろって言えるのですが、


この時何故か仕事は休めないと思い込んでいました。





翌日出勤してすぐに仲良い同僚に伝えたところ、すぐに帰って休めと半強制的に早退させてくれました。




感謝しております。



その日はテレビや映画、掃除などゆっくり過ごしました。







手術日当日。



絶食で極力タクシーか送りで来院してくれとの事だったので、タクシーで行きました。



最後に診察をし、確実に心臓が止まっていること、血液が流れていない事を確認しました。



ぼーっとモニターを見ていた気がします。


そのまま子宮口を開く処置をされました。



すっごい重い生理痛のような感覚で地味にキツいです。

耐えれなくはないけど、普段ならすぐに鎮痛剤を飲んでカイロはって寝るレベルです。





そのまま半日だけ使う部屋まで案内されました。


部屋もベットも冷たく寒かったです。



手術着に着替えて待機です。


この待機中が暇でした。


ひたすらYouTubeで動画を見て気を紛らわせていました。


気分は落ち込むとかはなく、ただただ寒かったです。





考えても何も変わらないので受け入れていたという感じです。





看護師さんに呼ばれて、歩いて手術室に行きました。


硬いベットにも自分であがります。


両手両足をベルトで拘束された後に、口にマスクを当てられ気付いたら眠っていました。




起きると暖かい部屋の暖かいベットの中でした。



ただ、体は動かず頭も痛く、動きたくない状態でした。



段々動ける位まで回復してきて、看護師さんに許可をもらってトイレに行き、膣に詰められていたガーゼを自分で抜きました。



体調回復したと思って、持ってきていたカフェオレを飲んだら全て吐きました。


病院で2度程嘔吐しました。

麻酔明けになんでカフェオレ飲んだのか、私はアホなのかなと思います。


動けると自分で判断したら会計しに来てくれと言われていたのですが、トイレとお友達状態。

このままやと1晩ここで過ごす羽目になると思い、無理矢理動きました


気合いで会計を済ませ、タクシーで帰宅。

(手術は保険適用で約2万でした)


タクシーの中でもグロッキーです。




家に着いてもトイレで吐き続けて胃液まで出る始末です。



もう出るものも無くなったので、コタツに篭って約3時間後にやっと水を飲める程になりました。

その晩はさすがに雑炊にしました。





あんなにキツかった悪阻は消えていました。






翌日、どうしても仕事が休めなかったのでシフト通りに出勤をし早退という流れを3日続けて、徐々に勤務時間を元に戻して行きました。




私はどうしても休めない事情があったので出勤しましたが、休めるのであれば、休んだ方が自分の為です。


無理してないと思っても体に負担になっているのは確実なので、生理痛が重くなったり、疲労が蓄積して体が重くなったりします。



気付かない所で支障をきたしている事が多いので、事前に予防としてちゃんと休みましょう。